SSブログ

月が見たい。/その2

久しぶりに月を見ようと、夜の散歩に出掛けました。
10時を過ぎてやっと夜の帳が降りると雨模様に変わり、結局今日も月見はお預けでした。
ともあれこうしてミラノを歩いていると、東京の街がいかに明るいのかがよくわかります。ドゥオーモやガレリアのある都心の広場でさえ薄暗いのです。だからこそシンボルのライトアップがより美しく映えるのでしょう。
住まいも同様です。日本の場合、天井からの蛍光灯で部屋の隅々まで煌々と明るくしますが、こちらの部屋はずっと暗く、部分的に灯りをつけて空間に陰影をつくります。
街にしても住まいにしても、光と影のコントラストがあるのです。夜の電力消費も日本に比べてずっと少ないのではないでしょうか。



110607_1.jpg




110606_2.jpg


そういえばこちらでは、原発の是非を問う国民投票が12日と13日に行われます。
イタリアではチェルノブイリの事故を受けて、すべての原発が廃止されました。その後、ベルルスコーニ政権は電力の自給率を高めようと原発の新規建設を打ち出しましたが、福島第一原発の事故の影響で今は無期限凍結となっています。凍結ではなく完全廃止か否かをめぐるイタリアの国民投票の行方は、ヨーロッパ各国の原発政策にも少なからぬ影響を与えることになりそうです。
ちなみにドイツでは他国に先駆けて「脱原発」へと政策を転換しており、遅くても2022年までに、現在電力供給の約23%を担っている原子力発電を無くすことを目指しています。
さて、日本は?

中嶋宏行 http://www.sho-jp.com/
書の教室 http://www.nakajimahiroyuki.jp/school/

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。